【必見】働きながら介護職員初任者研修は取得できる?
可能にする3つのポイント
「未経験だけど介護職に転職できる?」
「介護職員初任者研修ってどんな資格?」
「働きながら取得できるのか不安…」
そんな不安を抱えていませんか?
介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は、介護職の入口となる資格です。
そのため、介護の仕事を始めたばかりの方・これから介護職にチャレンジしたい方など幅広い方々が受講しています。
この記事では、未経験から介護職に転職したい方・介護職ビギナーの方向けに初任者研修の取得方法についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
初任者研修ってどんな資格?
初任者研修とは
これから介護職として働きたい方の入口となる資格です。
高齢者の心理状態や体に負担の少ない身体介護のやり方、これからの介護のあり方など、介護に関する必要な知識とスキルが習得できます。
こんな方におすすめ
これから介護関係の仕事に就きたいと考えている方。
すでに福祉施設で働いている方でスキルアップをしたい方。
現在お家で介護をされている方。
資格を取得するためには?


- 130時間の受講カリキュラム:通信講座と通学講座を組み合わせて受講するのが主流です。
- 筆記試験:難易度は低く、授業内容をしっかり理解できていれば誰でも合格することができ、多くの受講生が合格しています。追試制度も受けられます。
ペルパー2級と介護職員初任者研修の違い


2013年4月〜介護保険法改正により「ホームヘルパー2級」から「介護職員初任者研修」と名称が変わりました。
カリキュラムの内容など、ベースは同じですが主な変更点は以下の4つです。
- 修了試験(筆記試験)の実施
- 30時間の実習の廃止
- スクーリング時間(通学講座)の増加
- 認知症ケア科目の追加
「え⁉ヘルパー2級は持っていても意味ない?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、介護のスキルを証明する資格として現在も有効です。
未経験・無資格でも資格取得を目指せる!


初任者研修は、年齢や学歴・必要資格・実務経験など、受講するうえでの必須条件は一切ありません。
受講カリキュラムを修了し、筆記試験に合格すれば取得できるのでチャレンジしやすい資格といえるでしょう。
初任者研修を取得しておく6つのメリット
初任者研修の資格を取得しておくと、給与面だけでなく様々な点でメリットがあります。
- 転職・就職で有利になる!
- 資格手当で給料UP!
- 介護のキャリアアップが目指せる!
- 業務内容の幅が広がる!
- 将来性がある!
- 家族の介護などの知識になる!
① 転職・就職で有利になる!
未経験・無資格からでも、出来ることが多い介護業界。
しかし、なかには「初任者研修修了以上」を応募要件としている事業所もあります。
やはり一定の知識を持っており、ゆくゆくは即戦力として活躍することが見込まれる人の方が好まれる傾向にあります。
こんな方におすすめ
資格の取得を履歴書に記載し、仕事に対する前向きさをアピールしたい方。
求人の幅を広げたい方。
② 資格手当で給料UP!


介護職の給料は、基本給 + 取得している資格に応じた「資格手当」というのがほとんどです。
これはパートやアルバイトで働く場合も、時給 + 「資格手当」となります。
下のデータをご覧ください。
| 資格 | 平均月収 | 平均年収 |
| 介護職員初任者研修 | 300,240円 | 3,602,880円 |
| 介護職員(資格なし) | 268,680円 | 3,224,160円 |
年収で比べると、約38万円もの差があります。
このように「資格なし」で働く場合に比べて、給料面でメリットがあります。
こんな方におすすめ
年収UPを目指す方。
パートやアルバイトで給料UPを目指す方。
③ 介護のキャリアアップが目指せる!
介護職のキャリアパスは次の4つがあります。その第一歩が介護職員初任者研修です。


こんな方におすすめ
将来的に介護福祉士を目指したい方。
年齢に関係なく介護の資格にチャレンジしたい方。
年齢を重ねてもキャリアアップを考えている方。
④ 業務内容の幅が広がる!


介護業界は資格がなくても働くことができますが、資格を持っていなければできない業務もあります。
例えば、無資格者が「*身体介助」を行う場合、有資格者が見守る必要があります。
(*生活するうえで必要な「起き上がる」「座る」「歩く」ことが困難な人のために行う介助のこと)
【資格取得メリット】
- 身体介助を1人で行うことができる。
- 「*訪問介護業務」が行える。
(*家庭を訪問し「身体介護」「生活援助」など日常生活の世話をおこなうこと)
こんな方におすすめ
経験を積みたい方。
介護業界で働き続けたい方。
⑤ 将来性がある!


介護業界と聞くと「人手不足」「サービスの質の低下」など、ネガティブなイメージを抱く方も多いかと思います。
しかし、高齢化が進む日本においては市場規模が大きくなっていく業界です。
【資格取得メリット】
- 介護従事者は貴重な存在として多くの施設で歓迎される。
- 待遇改善などの取り組みも進んでいるため、将来役に立つ資格である。
こんな方におすすめ
別の業界で働きながら、資格を取得しておきたい方。
将来的に資格を活かそうとしている方。
⑥ 家族の介護などの知識になる!


初任者研修を取得しておけば、介護の基本的な知識とスキルを仕事以外の場でも活かすことができます。
高齢化社会である現在、いつ家族の介護をするようになるか分かりません。
こんな方におすすめ
家族や身近な人の介護が必要になった際、安全な介護をおこないたい方。
介護計画・介護サービスの利用方法などに対する知識を身につけたい方。
働きながらでも大丈夫!取得できる3つの理由
① 短い時間の勉強で取得が可能!


初任者研修は、介護のキャリアパスの中でも短期間で取得できる資格です。
【資格取得に必要な時間】
初任者研修:130時間
ワンランク上の介護福祉士実務者研修:450時間
※この130時間を「通信課程」と「通学課程」を組み合わせて取得することができますので、比較的融通が利くカリキュラムとなっています。
こんな方におすすめ
「仕事が休みの日やスキマ時間に勉強をしたい」
「通学のスケジュールを事前に知っておきたい」
② 選べるコースやスクールが豊富なので通いやすい!


初任者研修は、自宅の勉強だけでは取得できません。
通学もしなければ取得できない資格のため、通いやすさも重要なポイントではないでしょうか。
毎年たくさんの人が受講している資格のため、初任者研修のスクールは全国各地に設けられています。なかには、土日コース・夜間コースのほか、平日週1日コースなどたくさんのコース・カリキュラムが用意されているため、自身の仕事や家庭の都合などに合わせてスクールを選びやすく、働きながら取得しやすい資格といえます。
こんな方におすすめ
仕事やプライベートの都合に合わせて、ムリなく通いたい方。
学習で挫折したくない方。
③ 試験のハードルが低く、多くの受講者が合格できる!


初任者研修は、カリキュラム修了後「修了試験」が設けられています。
試験と聞くと「どのような試験勉強をしないといけないのかな?」とか「もし、落ちたらどうしよう…」などと不安に思う人もいるかもしれません。
【終了試験の難易度】
- 難易度は低く、きちんと授業を受けていれば問題なく回答できるレベルで作られています。
- 合格点を下回ってしまっても多くのスクールは補講を用意しているため、受験した人がほぼ合格できる仕組みになっています。
受験勉強が仕事に差し障ることなく、働きながら受講する方もたくさんいますので安心して受講してみてください。
初任者研修を取得するベストなタイミングとは?
介護の仕事をしながら、資格を取得する場合


すでに介護スタッフとして実際に働いている方が、資格取得をするパターン。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 効率よくキャリアアップができる。 | 求職者支援の対象にならない。 |
| 介護業界に入り、将来的に介護福祉士の資格を取得するには「3年間の実務経験 + 実務者研修」が必要です。介護職で実務経験を積み重ねながら、同時に資格を取得していけば最も効率よくキャリアアップが目指せます。また、事業所によっては研修費用を支援してくれる場合がありますので、積極的に職場の「資格取得支援制度」を活用しましょう。 | 働きながら資格を取得する場合、求職者支援制度の対象外になるため講座の費用は自己負担となります。(事業所が支援してくれる場合を除く) |
就職活動の前に、資格を取得する場合


前の仕事を退職した後に、資格取得をするパターン。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ハローワークで給付金を受け取れる。 | 金銭面でのリスクがある。 |
| 離職者の場合は、求職者支援制度の対象となります。 そのため、ハローワークの給付金が支給されたり、職業訓練で受講することが可能です。 | 失業手当の受給資格がある場合でも、受け取るまでの期間は無収入となります。 次の職場が決まるまでの生活費を、事前に確保しておくことをおすすめします。 |
今の仕事を続けながら、資格を取得する場合


今の仕事を続けながら、介護業界への転職を目指して資格取得をするパターンです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 金銭面でのリスクを最小限に抑えられる。 | 金銭面でのリスクがある。 |
| 退職すると失業保険がでますが、その金額は給与の約8割以下に留まります。 その点、今の仕事を続けながら取得する場合、収入面が安定しリスクを最小限に抑えることができます。 | 働きながら受講していると「残業になってしまい、カリキュラムに出席できない…」「子供がまだ小さいため、なかなか自分の時間が取れない…」などスケジュール管理がむずかしいことが想定されます。 週1日コースなどを選択し、受講期間に余裕をもって取得することが望ましいでしょう。 |
5.重要!働きながら初任者研修を修了するためのスクール選び


初任者研修のカリキュラムの内容は、国で定められているためどのスクールで学んでもほとんど差はありません。
しかし「働きながらスムーズに資格を取得したい」「あまり費用をかけずに取得したい」などスクール選びは非常に重要です。学習に挫折することなく、スクールに通いやすくするためのポイントをしっかりおさえておきましょう。
- 通学しやすい場所か?
- 「通信課程」 + 「通学過程」のコースは用意されているか?
- 土日・夜間コース、週1日コースは用意されているか?
- どのような割引制度があるのか?
- 振替制度は用意されているのか?
- 修了試験の再試験は無料なのか?
- 就職支援は充実しているか?
6.よくある疑問
7.まとめ


初任者研修は最短で約1ヶ月で取得でき、受験した人がほぼ合格できる仕組みになっている取得しやすい資格です。
ただし、自宅での勉強だけでは取得ができないため、働きながら取得を目指す方は少々時間がかかっても土日・夜間コース、週1日コースなどで無理のないコースを確認して受講すると良いでしょう。
